話題のスポットから気になっていることまで、設計部コラム                    ←前の記事へ        次の記事へ→

有限と無限の所有

「視覚の3D仮想空間 」

 「Second Life」や「World of Warcraft」、日本発「splume」など、3D仮想空間での商業活動が注目されて久しい。WWW上に展開される国境無きオープンエンドな世界はいくつものコミュニティもつ。共通単位通貨(仮想世界で通用することを前提とするが、価値の創出により現実世界の通貨とも相互に関係することがある)は一つの試みとして、その流通量を拡大している。

■2007.6.25
■IA
■電子体験

Photo: project-sd

通信技術の発達

 3D仮想空間を支えているのは通信回線の発達と、PC上での処理速度向上が大きく影響している。過去の仮想空間といえばゲームソフトに代表されるようなインストールを経て、ある一定程度時間が経過した後にデータをアップロードする体験であった。ウェブサーバーにダイレクトに介す技術は24時間という時間のありかたを消していく。
 

複数の世界

 ウェブサーバーに接続する3D仮想空間の多くは、複数のウェブサーバーもち、プレイヤーはこの中から世界を選択する。あるサーバー上にアクセスしている人数が多ければ、それは活動が活発な世界とも言える。そのことは、いわゆる「動きが硬い」サーバーにアクセスするということでもある。
 

コミュニティ

 多くの人は時間を越え、距離を越え、無限の遠隔地で自らのアイデンティティを表現するため、あるいは現実世界のグループが仮想世界で落ち合うなんてこともあるのだろう。ディスプレイと対峙する時、電子的な世界が広がっていく。
 

企業の試みと価値の創造 

 ファッションブランドや自動車メーカー、既存のメディアまでもが3D仮想空間をコマーシャル媒体として利用する事例が活発になっている。報道により価値を高めることが集客につながっているともいえるが、マスの規模が発展途上の世界にあって、今後の展開が非常に愉しみでもある。

 

土地の無限化、もしくは無限か?盆栽空間

 土地=サイトという前提にある以上、サーバー上の負荷さえクリアできれば無限に広がる3D仮想空間。システムから場所を購入し、活動するというのは従来からあるが、何も無いところと、何でも集まる場所の差が出るのも、この世界の特徴でもある。ゆとりとしての何も無い空間に価値を創造できるかに注目したい。